あなたは美術館に行ったとき、作品を展示されている方のお話を実際に聞いたことはありますか?
もしかすると、オープニングセレモニーなどに行くとアーティストトークを聞けることがあるので、そういった場面で聞いたことがあるかもしれませんね。
私は今回訪れた美術館(名前は伏せておきます)でアーティストトークという形で数名の方のお話を聞いたんですが、その後に鑑賞する時間でもアーティストの方たちに自由に作品についてお話を聞けたんです!
今回はそのレポートをお伝えしたいと思います。
私が質問した内容
私は何名かおられる中でも、1番気に入った作品をつくられていた方にお話を伺いにいきました。
どの時点で完成としている?
その方の作品に限らずですが、作品をつくっていると「もっとこだわりたい!」という気持ちが出てきて「完成した」と思えるタイミングはいつ来るのだろう?と感じました。
その方の場合は「色のバランスが取れたら」とおっしゃっていました。
あとは締め切りなどの兼ね合いもあって、それに合わせて仕上げていくようです。
色合いはどのように決めている?
私はその方の作品の色合いがとても好きだったので、色選びについて伺いました。
その方は「三原色の次の色を使うことで自然と目線が動くようにしている」とおっしゃっていました。
三原色の次の色というのは、原色同士を混ぜ合わせたもので「二次色(橙、緑、紫)」もしくは「三次色(赤橙、黄橙、黄緑、青緑、青紫、赤紫)」のことかなと後から調べて思いました。
植物など表す展示だったのですが、やさしい色合いでまとめられていることで、確かにどの色も馴染んで全体を見渡しやすいと感じる作品でした。
その他にも作品で気になった点や、作品の制作過程にまつわるお話などを伺うことができました。
小さな美術館だからこそできること
全国には、大きくて立派な美術館がいくつもあると思います。
そういったところで多くの作品たちに触れるのも、もちろん素敵です。
しかし私は今回、小さな美術館に行く魅力を感じることができました。
作品を観に来る人も、ものすごく多いというわけではないのでゆっくりと鑑賞できるし、何より今回の1番大きな収穫は作品をつくった方に直接お話を伺えたことでした。
アーティストの方との距離を近く感じられたことがとても良かったです。
また、お話を聞くことで作品についてのことをより深く知れて、アーティストの方の頭の中を少し教えてもらえたことが良い経験になったと思います。
いかがでしたか?
大きくて新しい美術館がどうしても注目されがちですが、小さなまちの美術館でもあなたの興味を引く展示が行われているかもしれません。
まずは近くの美術館でどんな展示がされているのか、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
少しでも、参考になることがあれば幸いです。